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「TVタックル」上で繰り広げられたアニメ規制の議論

 先日、9/1「たけしのTVタックル」という番組で
「アニメと犯罪の関係性」というタイトルが放送されたようだ。
 この番組が物議を醸しているという情報がたくさんあるらしい。
 しるばにあは、早速、録画で撮ってあった番組を見てみた。
賛成派と反対派が双方に繰り広げられる議論のバトルということで、
終始落ち着かない内容となったのは、言うまでもなかった。

(1)少女犯罪が起こったのは、エロ・残虐なシーンがあるからか?
 国会議員土屋議員によると、子供(ロリータ)のキャラが原因で犯罪を犯したと
言っている。しかし、これだけでは、説明が足りないのだ。
 すなわち、すべての人がロリータキャラを見ていれば犯罪につながるのかということにしか聞こえなく、マンガ家の江川達也氏に突っ込まれた。ここでは、反対派の方が有利かと思われる。
 さらに、江川氏は、「エロは宮崎アニメだ」と言ったことで、スタジオ騒然となった。「ジブリに嫉妬」という意見もあったが、単なる「ひがみ」でしか聞こえない。
 私としては、深夜アニメでのお色気シーンやパ○○ラや残虐なシーンを見せられても、その人がどう思うかであって、すべてが犯罪に結びつく要素を持つ人達になってしまうという「アニメ=犯罪」という方程式は成り立たないのである。

(2)海外でのアニメ規制
 他国では、アニメ規制があるらしいが、日本よりもかなり厳しいのが現状である。しかし、北米版で日本のアニメがBDなどにパッケージ化され、日本のアニメが安価?で買えるのである。北米版はフルセットのみで日本のように単品発売はしていない。しかも、ボックスでも日本の方が高いのである。
 実際、例えば、アニメ「そらのおとしもの」のBDボックスは、定価ベースで日本版16200円北米版7200円である。日本でのアニメが高いのは、制作費の回収が主だとされている。
 ということは、北米版でアニメを輸出しており、お金を払えば見られるのである。すなわち地上波では規制があるということを説明して欲しいのだ。
 ちなみに、2009年に放送された「夢色パティシエール」はフランスでも放送されたそうで、恋愛や喧嘩シーンなどがあっても規制は一切していないだろう。
 また、2014年からニコニコ動画で配信されている美少女戦士セーラームーンCrystalは、全世界に規制なしで配信されている。変身シーンもお色気があるし中学2年生の月野うさぎは、「美少女=ロリ」と思われるがどうだろうか。

(3)アニメオタクの日常
 大阪でのアニメオタク3人を取材していた。それそれの好きなアニメ作品は、以下のとおり。
「とある科学の超電磁砲」:高校生SF作品(しるばにあ視聴)
「ロウきゅーぶ!」:小学生バスケ(これも、しるばにあ視聴)
「僕たちに翼はない」:高校生エロゲー(しるばにあ未視聴:見てない、切った)
 いづれも大半は高校生美少女キャラである。しかし、ロウきゅーぶ!については、小学生だが、やはり少女萌えなのかもしれない。
 初音ミク人形焼を食べ。まんだらけでフィギュア(西住みほなのか?)を買い。喫茶店で、アニメキャラの誕生日を祝う。まあ、言ってみれば、彼女の対象が、「アニメキャラ」なのである。なぜ、アニメキャラを恋愛対象にしたがるのか?
 これには、若い人たちの結婚願望が薄れているという傾向にある。女性は晩婚化で独身傾向。男性は、出会いの場が狭まっているという負のスパイラルと思われる。
 とはいえ、スタジオの3人のアニメオタクに対してもほぼ同じ生活を想像できてしまうのだ。とくに早稲田大学在学の野間口くんの「艦隊これくしょん」の説明に脱帽した。
 世界観は、KADOKAWAが詳しいが、いろいろなメディアソースからの情報をうまく処理しているのかと思われた。ただ、それは、一般論であって、受け入れられるのは人それぞれなのだ。
 実際、ガールズアンドパンツァーだって、「なぜ高校生が戦車に乗ってるの?」「戦車どうしで対戦してなにが面白いの?」と疑問に思うであろう。実際、実家の両親にガールズアンドパンツァーを見せたら、このような質問が出た。そこで説明したのは、「空想の世界」だとことで話は落ち着いた。父が気に入ったのは戦車なのだ。戦車が走っているところをみると興奮したのだ。すなわち、別の意味で少女萌えならぬ機械萌えということもあるのだ。
 平林氏の「(アニメばかり見てないで)勉強しろ」ということを学生に押し付けているようだったが、これは大人げない行為である。逆に「センター日本史で98点とりました」と突っ返されたのだ。
ということは、子供に対しての親の対応は、
「プリキュアばかり見てないで勉強しなさい」
「アイカツ!ばかり見てないで勉強しなさい」
「アイドル(AKB48)ばかり見てないで勉強しなさい」
さらに中高校生では
「アニメのラジオばかり聞いてないではやく寝なさい」
と言われるかもしれない。それなら、関西では、土曜日の深夜に
「プリキュアラジオ聞いてないではやく寝なさい」
となるだろう。
 要は、「アニメを見るとバカになる」ということを言われる筋合いがないのである。まさに言っているレベルが低いのである。(ヤラセかどうかは不明だが)
実際、私は、中学卒業から音楽アーティストやアイドルに目覚めても勉強の量や質は落とさなかった。
だから高校に合格して、推薦で大学に行き、きちんと卒業出来たのである。
 ちなみに、39歳バツイチだったアニヲタは、離婚した理由が単純だと推測する。それは、
・アニメキャラだけに恋愛が行き過ぎ、本当の女性を愛することが出来ない。
・アニメグッズを買いすぎ、破産しかけた。
・お互いの価値観がずれた。(結婚してアニヲタとは知らなかったなど)
と考えられるであろう。

(4)自衛官募集のキャラクター
 これは、あまり議論の重要性がない。というのも、自衛隊のイメージアップとしてキャラクターがあるのだ。土屋氏は、「3・11(震災)のため」と言っていたが、これは違うのである。やはり、親しみやすさなのだ。以前は、自衛官の写真がおもだったが、親しみということでは程遠かった。このキャラクターについては、ここに限ったことではなく、高校などの入学案内で使われたりもしているのだ。実際、アニメではないが「ゆるキャラ」もアニメキャラと同じようにイメージアップなのだ。
 野間口くんが終始、艦これと自衛官募集の関連の説明をしたがっていたが、もみくちゃにされたようだ。

(5)総括
 結局、結論は出なかったようだが、テレビでの討論で、墓穴をほった人が数人いたことに気づいた。これは番組のヤラセなのか・・。アニメを見ることで犯罪を犯してしまうのかという議論は、前半だけで、あとは、「アニメ”みたいな”キャラ」を敬愛するのはいけないのかという議論になっている。最後は、盛り下がって何がなんだかわからなくなってしまった。
 国会議員は、一度犯罪が起こったら規制したいと思ったのだろう。だから、アニメを規制したいのだ。しかしこれでは、マンガ家たちやとりまく製作会社がとばっちりにあってしまう。以前、2010年石原元東京都知事が「東京都青少年の健全な育成に関する条例」中に「アニメ規制」を入れたら、マンガ家に反対されたのだ。
 それは「両さんが両さんでなくなる」(秋元治氏)というように、表現の自由が奪われてしまうのだ。この結果、マンガ家・出版会社と東京都が対立し、「東京アニメフェア」に参加しない会社が別で「アニメコンテンツエクスポ」を立ち上げたという事態になったのだ。
(2011年は震災の影響で双方開催せず。2012年のみ双方開催された)
 
 アニメを作るのはアニメ会社だけでなく、最近では出版・グッズなどの会社がからんでメディアミックスとなる事が多い。それは、製作委員会方式ということになり、運営のリスクを分散させている。これが規制されれば、深夜の多くのアニメは作れなくなるのだ。
実際、製作委員会の例でいうと
<DOG DAYS:PROJECT DD>
アニプレックス(DVD発売元)
セブン・アークス(アニメ制作元)
キングレコード(音楽制作元)
バンダイナムコゲームス(ゲーム発売元)
グッドスマイルカンパニー(グッズ発売元)

<輪廻のラグランジェ:ラグランジェ・プロジェクト>
バンダイビジュアル(DVD・BD製作元)
読売テレビ(放送元)
フライングドッグ(CD発売元)
Production I.G(製作元・XEBECもグループ会社)
サミー(グッズ発売元)
博報堂DYメディアパートナーズ(広告元)

ざっとこんな感じである。エンドカードクレジットには、たくさんの会社が出ている。すなわち、規制するということは、会社を潰し、「有害アニメをなくす」ことしか考えていない。
 じゃあ「健全なアニメ」とは何かを考えると、「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」「ドラえもん」とかのファミリー層のみ放送できなくなる。これらは、ビデオリサーチの上位にランクされ、親しみがあるのだが、若い人たちは、「違うジャンルが見たい」と思わざるをえない。

 いまや美少女萌えであれば、深夜アニメがわんさか溢れかえっている。ただ、最近ではメジャーであっても地方での放送が限られている、関東であればTOKYO MX。中部であればテレビ愛知(TVA)。関西であれば毎日放送(MBS)かサンテレビ(SUN)が深夜アニメの宝庫となっている。これ以外に楽しむのであれば、BS11か有料のCS放送(アニマックスやAT-X)でみるしかない。しかし、その反面、深夜アニメの数がおおすぎることで「質より量」になってしまっている。つまり、話が同じ内容でキャラの性格を変えることや同じような容姿のキャラが動いているだけだ。この結果、サプライズがなく回を重ねるたびに内容がつまらなくなってきていると言わざるをえない。
 例えば、ロボットと美少女がでるという設定があれば、サンライズのアニメで言うと、機動戦士ガンダムだ。しかし、これ以外のアニメで似たようなロボットが出るアニメは、サンライズ内でも意外に多い。
 アイドルマスターゼノグラシア・バディ・コンプレックス・コードギアス反逆のルルーシュ・境界線上のホライゾン・革命機ヴァルヴレイヴなど
 これ以外でも、他のアニメ会社が作ったロボットアニメを加えたら・・
 鉄のラインバレル・輪廻のラグランジェ・創聖のアクエリオン・・・
など、数限りなく出てくる。

 しかし、美少女萌えは、最近、人気のゲームやメディアミックスでも大人がみている人たちに活力を与えているかもしれない。つまり、木曜日の18:00。土曜日の9:30・10:00。おなじく土曜日の深夜32:30(日曜8:30)が実質の萌えタイムと私は思う。それぞれ、
・アイカツ!
・ジュエルペットシリーズ
・プリパラ(プリティーリズムシリーズより継続)
・プリキュアシリーズ
である。最近人気のアイカツ!では、水着シーンや百合シーンが普通に放送され、星宮いちごとそのおなじ学園内のアイドルたちがいちゃいちゃしているにもかかわらず、アイドルとして活躍しているのである。しかも、アーケードゲームのコラボで幅広い人気を持っている。その結果、大きなお友達が、アイカツに夢中になり、アイカツおじさんやアイカツおばさんといったことで社会現象にもなったようだ。とくに、藤堂ユリカは、吸血鬼キャラで「ゴスロリ」スタイル、まさしくロリータではないのだろうか。高飛車な性格が、子供の心はおろか、大きなお友達までもが熱狂してしまう。しかし、これでロリータをねらう犯罪が起きるかというとそれは、だれもが知る余地がないのだ。
 とくにプリキュアシリーズは上記3つよりも歴史が古く。今や深夜アニメを見なくても十分美少女萌えが楽しめるのである。リリカルなのはみたいな演出よりもやや規制はあるが、結構際どいシーンが多数あるのだ。しかも水着シーンやお色気シーンがなくても、「仲間」「友達」という表現が、大きなお友達では、脳内で「百合」に変換され、自己妄想やコミケなどの同人誌(2次創作)で楽しめるのである。そうなれば、プリキュアショーで着ぐるみのプリキュアを大きなお友達が襲うかもしれない・・そんな現実めいたことが起きるのかというとちょっと考えにくい。というかスタッフがガードしているので実際に起きたという事例はないはずだ。
 もし、プリキュアまでもが規制の対象にされたら、多分東映アニメのスタッフは、反論するでしょうね。(実際に2013年6月の株主総会でも言っていました。)

 とはいえ、討論者に言いたいのは、「どこまでがOKでどこまでがNGなのか」の定義は、現時点ではわからないのである。石原元東京都知事が規制したかったことを再度議論しても「らち」があかないのだ。だったらこの番組の意図はなんだったのか・・。番組の終わりまでわけがわからず何も得たものはなかった。
 最後に私は、討論者に対してこう言いたい。
「大の大人・大きなお友達が幼児向けであるプリキュアシリーズを見て何が悪い!」
「大のおばさんが小学生向けのアイカツ!を見て(プレイして)何が悪いの?」
 深夜をとわずアニメを見る行為で犯罪を起こすということは、ごく一部でしかならないと思う。だとすれば、今の世の中は恐ろしくなったのかしれない。

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なお本記事はアニメの内容(ネタバレ)を含んでおります。
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